技術士とエンジニアの違い [PR]
エンジニアは企業が認めた技術者で技術士は国家が保証する技術者
企業が言うエンジニアと技術士の違いは、企業が認めた技術者であるか国家が認めた技術者であるかという違いです。
企業が、企業の活動に貢献し収入をもたらす専門的な知識を持った人物をエンジニアと呼びます。エンジニアとは企業が必要とする知識と技術を持った人物で、その技術力で会社などに貢献するものです。
他方、技術士はその人物が持つ技術力や知識を国家が保証するもので、技術力や知識などについては国家が認めた水準に達していることを保証します。したがって、この資格に対しては国家が監督者という立場の権限を与えています。
一方で、企業が認めたり、自称という形で名乗ることが許されるエンジニアは、権限については企業が与える範囲内のみで、国家が与えた絶対的な監督者という立場の権限はありません。
たとえば土木建築などでは、技術士という国家資格を持つ技術者には監督者と呼ばれる権限が与えられ、企業の建築物の建造においての監督を行いますが、企業が認めただけの技術者の場合は監督権はないのです。
保証者が国であるか企業であるかというのが大きな違いで、国が保証するが故難易度が高く、与えられる権限も大きいのです。
国家試験の合格率はわずか12%程度
技術士の国家試験はわずか12%程度の合格率になります。これは、企業が技術を持ち知識も持っていると認めている、エンジニアと呼ばれる人が技術士の資格を受けた場合の合格率がわずか12%程度であるということです。
これは、技術士の国家資格の試験は一次試験と二次試験があり両者に合格する必要があり、一次試験では合格率が45%程度ですが、一次試験に合格後、二次試験を受けるために、監督者や指導者の下で数年実務指導を受ける必要があることが原因かもしれません。それで、二次試験の合格率が12%程度と低いのです。
一方で、エンジニアと呼ばれる資格は企業側が利益を生み出すであろう知識や専門性を持つ人物のことをエンジニアと呼ぶため、国が定めた資格試験を受ける必要はなく、民間が提示した試験を受けるか企業側からエンジニアであることを名乗ることを許されれば技術者と呼ばれるエンジニアを名乗れます。さらに民間のエンジニアのライセンスについては企業が発行するライセンスをもとに知識を持っていることを証明していますが、実務による技術力を持っていることを保証するかどうかについては保証はありません。
これは、国家資格型の技術者の資格を保有する人物と異なり、民間資格によるエンジニアと呼ばれる技術者においては知識はあるが実務経験からくる技術力については企業が定めるルールによって技術力に差があるが故です。
国家資格型の技術者試験においては実務経験を通して知識や技術力を磨く必要があり、これら実務経験による知識及び技術を習得するにかかる日数についても7年もの歳月が必要です。
優位性は責任者と呼ばれる立場になれること
技術士の優位性については、エンジニアと呼ばれる技術者と比較した場合、責任者や監督者と呼ばれる存在として、企業や国から依頼を受け活動することが可能な点です。エンジニアは、企業から雇われ監督者となる人物から仕事を任されますが、技術士は技術者の上に立ち指導や監督を行います。
たとえば、電気工事のほか、土木工事などの仕事においては現場監督官を置くことが法律で決められていて、技術士はこれら法律で定められた監督者になることが可能です。技術士は自らが監督者になるため、企業からの依頼を受けやすくなるという利点もあり、企業のほかにも国からの依頼を受け現場の監督者となり技術者の指導をすることも可能です。
一方で企業など民間が認めているエンジニアと呼ばれる技術者の場合は、責任者となれる部分についても限定的で国民の生活や健康を大きく損なわない範囲内での権限しか与えられていないため、国家資格型の技術者と比べると、仕事の範囲が限れらます。
国家資格型の技術者は責任者と呼ばれる立場になること、現場を監督する役割を担うことで、国民の健康や安全を守る義務を負います。その責任を担う資格があることを国家が保証してくれるのです。
国家が立場を保証している性質上、絶対性があるのが国家が認めた国家資格型の技術者である技術士ということになります。